情報を届けるだけのビジネスは死んでいく
以下の記事を読んで思ったこと。
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J-CASTニュース:「紙」にしがみつくほうが日本の新聞長生きできる(連載「新聞崩壊」第8回/評論家・歌田明弘さんに聞く)
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インターネットの出現と普及によって、「情報を手元に届けてくれる」ことに対する価値の低下が顕在化して、旧時代ビジネスの崩壊が現実味をおびてきた。
だから、「情報を届ける」という価値を提供している新聞の販売所はきびしい。
これは、リアルの世界で考えるとドラえもんの「どこでもドア」ができたと考えれば分かりやすいと思う。
「どこでもドア」があれば、リアルの世界では飛行機も新幹線も車もいらなくなる。
運輸業は世の中になくなるだろう。
インターネットは、まさしく情報の「どこでもドア」。
新聞の販売所のような情報の運ぶビジネスは死滅していく流れを止められないんだろうな。
プロジェクトを成功させるために最も大切なたった2つのこと
これまで、いろいろとウェブサイト構築のプロジェクトに関わってきて、プロジェクトマネジメント手法を学び、実践してきた。プロジェクトで大切なのはマイルストンやクリティカルパスの管理だ!とか、メンバー間のコミュニケーションだ!とか、タスク管理だ!とか、いろんな人に聞いたり、考えたりしたけど、結局のところ一番大切なのは次の2つだと思う。
1つめ:思い(創造力)
このプロジェクトで何をどうしたいのか。何を実現したいのか。どんな価値を生み出したいのか。
プロジェクトオーナーやプロジェクトマネージャーなどプロジェクトの責任者になればなるほど、この思いが大切になる。というかすべての原点になる、というか、こういう思いがなければプロジェクトなんて本当は立ち上げるべきじゃない。
別にきっかけはトップダウンでも、突然のアサインでもいいんだけど、とにかくプロジェクトの責任者になれば、強い思いをもつべき。
あまりにも、責任者にこの思いがない場合が多く、プロジェクトが迷走してきた経験が多いので。
2つめ:想像力
スケジュールを立てるのも、リスクの管理も、コミュニケーションの円滑化も、すべては、プロジェクトが進んでいく風景をいかに想像できるかにかかっていると思う。いかに未来をシュミレーションできるか。つまり、トラブルが起こっている風景を思い浮かべられるか。この想像力があれば、起こりそうなトラブルを回避することができる。つまりリスクが大きく低減する。
で、ちょっと乱暴にまとめると、責任者に強い思いがあって、その思いを実現するために、いろいろと頭働かして実現までのプロセスを想像できれば、(ちょっと乱暴だけど)そのプロジェクトはほぼほぼ成功したようなものってことだと思う。
30代 男 趣味を漁るべし
先日、同い年のウェブデザイン会社の友達と飲んだ時に、いろいろと趣味について語り合ったんだけど、同じような話が、今日、僕の会社の社長からも聞けておもしろかったのでエントリーしておきます。
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人生は長い。仕事はいつかリタイアするし、子供はいつか巣立っていくし、女は老けていく。そうなったときに必要なのは、趣味(と友達と家族)だ。
趣味は、その道を深めてこそ楽しい。そのためにはそれなりの年月が必要。それに、趣味をいっしょに楽しむ仲間づくりも同じで、一朝一夕に関係が築けるものではない。
そう考えると子育てが落ち着いて、ある程度時間的にも金銭的(これは今の時代それなりの努力が必要だけど)にも余裕が出る40代で趣味を深めていくとすれば、30代は深めるべき趣味のネタをたくさん作っておくべきなんだろう、と思う。
休みの日、テレビ見たり、寝たりしてるのは本当にもったいない。
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ウェブデザイナーの友達は子供服を作っているんだって。
僕は、、いまは仕事と子育てしかしてないなぁ。危険かも。
インターネット総運用時代に必要なウェブスキル
ここ1年くらいで、急激にウェブ制作における受託業務の中身が変わった。それにともなって、制作会社のスタッフに求められるスキルが大きく変わってきていると思う。
特に大規模、上流を得意としてきたウェブ制作会社(ウェブインテグレーターと名乗ったりするけど)ほど、その変化の波に直面しているはずだ。
これまでの大規模、上流をメインにした仕事で重宝したのは、次のようなスキル。(少なくとも僕の所属する会社では)
- プロジェクトマネジメント力(なんせプロジェクト型で仕事するので)
- コミュニケーション能力(大人数でやる仕事が多かったから)
- ある分野の特定スキル(例えばアートディレクションやIA。分業制をひいていたから)
- ドキュメンテーション能力(大規模プロジェクトではとにかく紙をたくさん書くんで)
でも、ウェブサイトの立ち上げや大規模リニューアルを一通りやりつくして、基本的にウェブ全体が運用フェーズに入ってきた昨今、こんなスキルが必要だなぁと感じるものを思いつくままに。
- アイディア力(軽いアイディアを短時間にポンポンと)
- ログ見る力
- SEと話が噛み合うレベルのシステム知識
- 具体的な施策につながるようなウェブ技術の知識(FlashやJS等)
- SEOの知識
- モバイルの知識(これからはますますモバイルマーケティングの時代)
- 便利で使えるASPサービスを知ってる
- 効果があがるクリエイティブのコツ
- 話題になっているウェブサイトがすらすらと出てくること
- 最低限のインフラ知識
幅広く、最終アウトプット(HTMLやFLASH)に近い知識を、継続的かつスピーディーに出していくことが、これまで以上に求められていると感じます。
大阪は未来の日本なのか?
この週末の3連休に有給休暇を1日追加して、奈良、大阪、神戸に行ってきた。
某クレジットカード会社の大阪支社で働く友人が言ってたけど、大阪に転勤してくる人が減っていると。
あと、大阪環状線に乗った時に気づいたけど、吊り広告が全部埋まってない。
さらに、平日の神戸の中心地をうろうろしたけど、ランチ時にサラリーマンが街にあふれるわけでもなく、まったく活気がない。
いろいろ調べると、大阪や神戸の人口って、減ってこそないが、ほとんど増えてない。いまだに人口がそれなりのペースで増え続けている東京に比べるとその差は歴然だった。
街に人が流入しない、つまり実体経済の規模がこれ以上大きくならないってことが見えてくると、未来の大阪に対する魅力が急になくなる。
つまり、企業は大阪に投資をしなくなるってことなんだろうな。そりゃ、橋下知事も、投資よりもコスト削減するわな。
将来に魅力がもてない街ってなんかさみしいな、と思ったけど、これって、つまり、人口減少が始まっている「日本」と同じだと思った。
もちろん、経済って世界規模で考えなきゃいけないし、実体経済だけがすべてじゃないのは分かってるけど、なんか、くらーーーい気持ちになった旅行でした。
優秀でまじめなウェブデザイナーの苦悩
優秀でまじめなウェブ・デザイナーは、優秀でまじめであるがゆえに、苦しんでいるように感じます。
なぜなのか?
それは、ウェブはデザインにお金をかけても投資対効果が低いから。
(残念ながら、テレビCMよりもはっきり投資対効果が分かっちゃうし)
だから、クライアントはデザインにあまりお金を出したがらない。つまり、デザイナーにお金が回ってこない、デザイナーが大切にされない。
じゃあ、なぜ、投資対効果が低いのか?
僕はこんなふうに考えてみました。
ウェブがユーザーの行動に近いメディアだから。
ウェブはユーザーの興味を喚起するメディアじゃなくて、ユーザーが何か目的をもって、主体的に利用するメディア。
だから、デザインがよかろうが悪かろうが目的が達成できればそれでよい。
つまりデザインにお金をかけてもあまり効果に差がないということ。
ウェブデザイナはテレビCMやポスターよりも、どちらかというとSPに近い領域だ。店頭のポップに秀逸なデザインが少ないのといっしょ。
ウェブのデザインは質より量。多産多死でいいから。
すごく時間と手間をかけてデザインされたクリエイティブを使うよりも、スピーディーにたくさんデザインしてみて、反応がよいのを残した方が効率がいい。
バナーのクリック率やLPOで、効果の測定が容易にできる。
つまり、デザインなんて、あまり考えなくていいから、たくさん作って!ってなっちゃう。
ケータイ小説やTwitterのどこがいいのか?
どんどん情報やコミュニケーションの単位が細かくなっている。小型化している。軽量化している。
そして、内容がどんどん薄くなっている。簡素化している。
ケータイ小説は、こういうコミュニケーションの進化(退化?)している時代の空気をよく反映してると思う。
ちなみに、Wikipediaで「ケータイ小説」をググると、有名な小説家や評論家は(瀬戸内寂聴を除いて)みんな批判的なことを言ってるみたいだ。
でも、この流れは別に悪いことじゃない。その分、ネットを介してコミュニケーションの流通性が高まっている。軽量化、簡素化された情報がすぐにつながって、反応しあい、幾重にも重なり合って、思わぬ価値を生み出すこともある。
極端にいうと、一生懸命あるひとが一人で書いた小説や随筆よりも、だらだらと思ったことを書いたTwitterの投稿に複数の人のレスがいきかった一連の情報のかたまりの方が、情報としての価値が高いこともあるということだと思う。
このことは、一人で一生懸命書いた文章を食いぶちにしている方々にとっては、批判したくなるような脅威なんだろう。