いまの時代、ウェブ制作会社の経営が厳しい5つの理由

いま、HTML制作を生業にしている、だいたいの会社は、発注量と発注単価の低減に悩まされていますよね。
もちろん不景気による予算減が背景にあるんですが、原因はそれだけではなく、以下の要因が複合的に絡み合って起こっていると捉えています。

1.ウェブサイト総運用時代に突入

大規模な新規サイトをボコボコと立ち上げた建築ラッシュが2年前くらいには下火になった。

2.情報設計、ガバナンス、ブランディングなどの上流工程のコモディティ化

お手本サイトもたくさんあるし、本もいっぱい出ているし、そもそもやれる人間が増えた。

参考記事:ウェブ開発ブームの終焉

3.ウェブサイト運用の機械化が加速

つまりCMS化。ブログ(MT)の普及も侮れない。

4.クライアントの内制志向の高まり

いまのところは、派遣だったり、常駐型のサービスだったりする。
スピード重視のウェブだと、やはり近くに手を動かせる人がいることのメリットが大きい。

5.効果検証ツールの低価格化

上記内制志向と絡むことだけど、外に出していいもの作ってもらわなくても、とりあえず作ってみて試してみればいいという発想になる。


さらに、上記により仕事が減った会社がたくさん出てきて、需給のバランスが崩れ、もっと単価が下がるという悪循環になってます。

いずれにせよ、特定領域にエッジがたった会社じゃないと、これからのウェブ制作に関わる会社は厳しいなあ、というのが今の実感です。

単なる受託型の制作という発想から脱却して、この危機を脱出したいところですが。